土の学校
無農薬・無肥料で栽培した「奇跡のリンゴ」で知られる、木村秋則さんが話した内容をノンフィクションライターの石川拓治さんがまとめたもの。
図書館で、装幀にも惹かれて借りました。
とても読みやすい本でした。
いちばん心に残ったのは、「自然は無駄なことはしないのです」という言葉。
今まで当たり前と思って、思い込んでいたものが、実は違う、違う面があるということに改めて気づかされました。
見方を変えると、全然違う!
最近、そういうことが多いです。
常識だと思っていたことが、ほんの20年とか数十年、そう百年も経ってない情報で、それも意図をもって思い込まれていたと気づきます。
広告って、そういうもんだとは思いますが、なんだかなぁ...。
同じ畑で同じ作物を毎年育てていると、作物の生育が悪くなって、収穫量ががた落ちすることを「連作障害」と云います。
それは当たり前のことだと思っていました。
お米にはそれが無いことも、日本の風土に合っているということなんだと思います。
木村さんは云っていました。
連作障害は、病気ではありません。土の中の微生物層が単一化しているために起きる現象に過ぎないのです。
現象や結果と、原因を混乱させていることが多いなぁと感じます。
そして、表面に現れていることだけを見て判断しちゃう癖がついているなぁとも。
返却前に、もう一度読み返します。