マクロビオティック おいしく元気になるお買いもの
マクロビオティック おいしく元気になるお買いもの ~きょうからはじめられる厳選食材と道具ガイド&レシピ (COMODOライフブック)
- 作者: 奥津典子
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/11/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「魚沼産コシヒカリ」の産地の一つである新潟県十日町市に住んでいるという状況から、こだわりのお米づくりや小さな百姓をしている人が周りに居る。
その“こだわり”は、「美味しい」「安全」「安心」「環境」「自然」などのキーワードに繋がるものだ。
我が家も、ほとんど“売る”ものは無いが、自家用中心のお米や野菜づくりしている(親が)。
そんな中で、そういう手間ひまかかった食材を、それを欲しいと願う消費者に届ける、伝えるにはどうしたらいいか?
そういう食材に、関心を持ってもらう伝え方はできないか?
と、少し考える。
「無農薬」や「有機」を志向する人=「マクロビオティック」という単純な等式を考えた。
マクロビオティックを実践する人・実践しようとする人 がどんな食材の選び方をするのか、知ろうと思ったのだ。
過去にも、いくつかマクロビオティックに関する本を買ったことがあるのだけど、これは今までに読んだのとちょっと違う。
- 写真がいい(使われている器や道具もすてきだ)
- 文章が読みやすい(著者の姿勢・志向と情報が混在していない)
- “できる範囲でやればいい”という姿勢が入りやすい
- 本としての体裁が好き
まだ読んでいる途中なのだけど、最後の方の文章にとても共感したので、転載しておく。
私たちにできることは、表示された断片情報にこだわりすぎず、トータルで判断すること、そして作物を見て判断できる目を持つこと。そのためには、引き締まった美しいおいしい野菜や穀物たちに実際に触れること。誰もが選べるようになります。(中略)いつでも何でも手に入る、という前提から「あるものでおいしく」料理する姿勢に変わる。(中略)
食べものを選ぶこと。それは、私たち個人と社会双方、そして地球環境への意思と価値観の表示なのです。
“食べものを選ぶ”、今では“買う(お金と交換する)”だと思うが、それが「意思と価値観の表示」だというのは、食だけでなくほかの買い物でも同じだろう。
「断片情報」というキーワードにも、ドキッとした。
最近、身の周りの情報の多くが断片化されているように感じるからだ。
断片化が、不安の原因の一つではないかとも思える。
全体(トータル)を理解した上で断片情報を選ぶならいいのだけど、断片情報だけを見て全体を知らないのは怖い。すごく怖い。
奥津典子さんの本を読むのは初めてだった。
ひょんなことから彼女が主宰する「オーガニックベース」サイトを見て、マクロビオティック通信講座に興味を持つ。
無料で送ってもらえる資料を取り寄せてみたら、その体裁が好みで心地よかった。
受講料がまだ捻出できないので、通信講座は受講していない。
しかし、資料を見たことで、マクロビオティック研究家で通信講座の監修者でもある奥津さんの本を読みたくなった。
そして、それは正解だったと思う、自分にとって。
最後まで読んで、そして気になるところは読み返して、自分の身に付けたい。