本屋がなくなったら、困るじゃないか
2015年11月に福岡市で「ブックオカ」のイベントとして2日間にわたって開催された「車座トーク 〜本と本屋の未来を語ろう」の内容と、2016年に取材されたインタビューで構成されています。
熱量のある本でした。
トークやインタビューの本は、わたしには読みにくい印象がありますが、引き込まれるように、どんどん読んでしまった感じ。
本と本屋の話だからでしょうか。
危機感をこの本から感じたからでしょうか。
登場人物が多いので、外国の小説を読むかのごとく、ときどき混乱しつつ。
本の出版・卸・物流・小売の実情が垣間見られて、“やっぱり、大変なんだなぁ”と感じます。
反面、登場する方々は、みな楽しそうでもありました。
現状に対する不満を漏らしていたって、何も変わらないってことか。
それは、本の周辺だけじゃなく、すべてのことに共通することなのかもしれません。
後半のインタビューの中で、ミシマ社代表の三島邦弘さんが、企画中の本の話をしていました。
実はいま、「小商い実践シリーズ」、実際そう銘打つかはわかりませんが、映画館やパン屋、本屋などの業種で、自分の貯金で始められるような小商いレベルのお店の具体的な作り方を提示する本を準備しているんです。
面白そう!
本屋がなくなったら、困るじゃないか: 11時間ぐびぐび会議 (棚ブックス)
- 作者: ブックオカ
- 出版社/メーカー: 西日本新聞社
- 発売日: 2016/07/31
- メディア: 単行本
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Amazonが台頭する中で、本の周辺、街の本屋はどうなっていくのか?という話なのに、Amazonの商品紹介を載せるわたし。
本の本、2冊
図書館から借りてきたけれど、ほかに優先順位の高いものが出てきて、返却までに読み終えることが出来なさそうなので、記録。
また読みたい、そして、図書館にあることを忘れないために。
本屋がなくなったら、困るじゃないか: 11時間ぐびぐび会議 (棚ブックス)
- 作者: ブックオカ
- 出版社/メーカー: 西日本新聞社
- 発売日: 2016/07/31
- メディア: 単行本
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スローライフのために「しないこと」
『「限りなく少なく」豊かに生きる』と共に、図書館で借りてきた本。
同じように、ヒントが短い章に分かれて書かれていました。
なんとなく借りてきたのですが、こちらの方がしっくり...日本人が書いたものだから?
装幀がよかったのが、手に取るきっかけでもありました。
最近目にした本や過去に知った情報などが載っていて、“あ...わたし、気になってたよね、それ”っていうのを再確認させてもらったような気分です。
たとえば、
パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 (SB文庫)
- 作者: エーリッヒ・ショイルマン,Erich Scheurmann,岡崎照男
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2009/02/18
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 14回
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絵本 パパラギ―はじめて文明を見た南の島の酋長ツイアビが話したこと
- 作者: エーリッヒショイルマン,Erich Scheurmann,岡崎照男,和田誠,ツイアビ,Tuiavii
- 出版社/メーカー: 立風書房
- 発売日: 2002/03
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 12回
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『スローライフのために「しないこと」』の中では、次のように紹介されています。
今から一〇〇年ほど前、南太平洋の島に住むツイアビという人が、世界でもっとも「進んでいる」ヨーロッパを訪ね、そこで見たこと、感じたこと、考えたことを、帰ってから島の仲間たちに話してきかせた。その話をまとめたのがこの本だと伝えられている。題名の「パパラギ」とは、島の言葉で白人とかヨーロッパ人とか、文明人とかを意味する。 パパラギの暮らしぶりや考え方にはツイアビをびっくり仰天させることがたくさんあった。なかでも彼が驚いたのはパパラギが「時間」に対してどういう態度をとっているか、だった。
そう、この本は“スローライフのために”、「時間」をテーマにした本でした。
「スローライフ」を目指しているわけではないのですが、「スローライフ」という単語で括っていなかっただけで、方向はそれなのかもしれません。
読んでいて、うんうんと頷くことが多かったです。
そういえば、「弾捨離」もそうでした。
“こんなことしてるの”って話したら、「弾捨離してるんですねー!」って言われて、そういうものかと思ったことがありました。
共通のキーワードがあることで、説明が簡単になるんですね。
もう一つ思い出した本、というか場所。
北海道浦河にある「べてるの家」。
新聞の記事で知ってから、当時は何冊か読んでいました。
たぶん、この2冊も読んだんじゃないかな。
もう一度読み直したいと思います。
「しないこと」=「いること(在ること)」
今、それを考える機会を得ているんだぁと思い、感謝。
「限りなく少なく」豊かに生きる
狭い部屋で暮らす知恵を...と思って、図書館から借りてきました。
ネットで紹介されているのを見て、具体的な方法が載っていると勘違い。
しかし、載っていたのは、生き方・考え方のヒント。
具体的なヒントも載っていますが、間取りや収納の工夫ということではありませんでした。
ヒントの短い文章があって、作家、思想家の言葉の引用と短い解説。
一つ一つの項目が短いので、すぐに読めて、また分かりやすい文章です。
最近、この構成の本をよく手にしています。
世の中に多いのかしら。
勝手に期待していたのとは違う内容だったけれど、いい出合いでした。
“シンプルな暮らし”ということで、有名な著者らしいのですが、初めてだったので。
新書判のサイズの作りもいい感じです。
わたしの小さな古本屋
いつだったか、著者の古本屋「蟲文庫」を知って、気になっていました。
苔の本がきっかけだったかしら。
- 作者: 蟲文庫店主田中美穂,浅生ハルミン
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2007/10/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 9人 クリック: 155回
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2冊とも持ってます。
彼女が編んだ、本の作りもステキな本も買いました。
ある時、思い切って手放しました(そういう波があります)。
年も近いし、そんなこんなで気になっていたわけです。
そんな時に、この文庫を知り、購入しました。
危なっかしいようだけど、すべてに、丁寧に向き合っているなぁと感じました。
それぞれ一編の長さはバラバラですが、読みやすい文章で、合間やお風呂で読んでいても、気持ちよく読み進めれます。
そして、パラパラと読み返したい感じ。
最近、本屋さんの本ばかり読んでいます。
やっぱり、憧れちゃうのです。
そして、本屋さんを尊敬しているのです。
本屋でのんびり過ごして出合った本
特に目的も無く、少し大きめの本屋さんでブラブラ1時間ほど。
なんとなく、文庫本のコーナーから歩いてみました。
教育のコーナーで目に留まったのが、この本。
消えたい: 虐待された人の生き方から知る心の幸せ (単行本)
- 作者: 高橋和巳
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/03/10
- メディア: 単行本
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パラパラと立ち読み。
そして、しゃがみこんで何ページか。
小さい頃、「消えたい」と思った記憶があります。
小学校に入学したかどうかの頃。
“自分がある年齢の『ある日』までは生きている、と決めた”ことはありませんが、
勝手に30歳くらいまでに死ぬだろうと思っていました。
病弱でも何でもなく。
そして、いま、人生後半戦。
わたしは虐待されてはいないけれど、なんだか近い感情があるように感じました。
ということで、とりあえずこの本は買わず、同じ著者の別の本を買って帰りました。
立ち読みで知ったこの著者の文章に、興味を持ったからです。
人は変われる: [大人のこころ]のターニングポイント (ちくま文庫)
- 作者: 高橋和巳
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: 文庫
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『消えたい: 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』もいつか読もうと思うので、そのためのメモ投稿。