岩木遠足
帯にある、編者である「岩木遠足」ディレクター 豊嶋秀樹さんの文章が、この本の内容を示してくれています。
みなさん、こんにちは
ようこそ、「岩木遠足」へこれは、青森県弘前市を中心に開催された、人と生活を巡る、遠足型のイベント「岩木遠足」から生まれたもうひとつの物語です。
これから 26人の話し手の言葉に導かれ、ページをめくり、バスに揺られて、今までの見慣れた風景が少し違って見えてくるような遠足に行きましょう。
この遠足では、「こうでなければならない」という断定的なことではなく、「こういうあり方もあるんだよ」と、もうひとつの選択肢を増やしてくれるような、そんな気持ちになる言葉と数多く出会うでしょう。頂点や目的地に到達することだけが大切なのではなくて、今、こうして歩いていることこそが大切であり、楽しいことなんだよと言ってくれているようです。話し手のみなさんは、普段は見えにくくなっている当たりまえのことに、それぞれのあり方で気づかせてくれます。それは、私たちのこれからにとって大きな勇気となり、ふっと気持ちを軽くしてくれるものだと思います。それでは、準備はよろしいですか? 集合場所でお会いしましょう。楽しみにお待ちしております。
話し手の言葉、聞き手の文章を読んで、感じるのは人それぞれ。