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みんなのミシマガジン

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みんなのミシマガジン』3月号 紙版が届いた。
いつも開封はするものの後で読むことが多いけれど、届いたのが土曜日ということもあって、早速にページをめくる。
すると、自分に宛ててる?なんて感じるような言葉に出合う。

『みんなのミシマガジン』はウェブ雑誌なので、すでにネット上で公開されているが、紙版で初めて読む記事も多い。
既にウェブ版で読んでいたけれど、紙版で読み直すことで楽しめることもある。

紙の方が、私には読みやすい。
しかし、過去の記事を検索するには、ウェブは便利。
『みんなのミシマガジン』は、私にとってバランスのいい媒体だ。

で、自分にピッタリと感じた言葉。

まずは、『デッチがゆく!隣町珈琲編』。
平川克美さんが開いた喫茶店「隣町珈琲(トナリマチ カフェ)」を取材した様子。
その中で、平川さんが仰った「非生産的な空間」に惹かれた。
自分が非生産的な人間だから、“それもあり”という感じが嬉しかった。

みんなそれぞれがぎりぎりだけど、とりあえず生きていける、という考え方ですね。「生きていりゃあ、まあいい」と。昔はそういう発想だったんだよ。雨露をしのぐ屋根があり、週に一度ぐらい日本酒を1本飲めればそれでいいね、と。

「だいたい」でいいんだよ。お金も、ネットワークのなかの誰かが持っていればいい。全部自分でやろうとするのではなくて、いろんな人とつながっていることが大事。孤立するから、武装しようとするわけでよね。孤立と競争を前提としているから、今のような就活のやり方になる。

 

そして、河田実紀さんの『ハタラク計画、スタート前』。
思いクセのこと。
人生半ば(平均寿命からするとね)を過ぎて、ようやく、逃げ続けていた自分自身と向き合っている私にビンビン届いた、河田さんの相談相手からの言葉。

自分を好きになる、愛するためには、絶対に自分を落とすような言葉は言わないこと。自分を謙遜したり卑下したりすることを言わないこと。人から褒めてもらったら、にっこり笑って『ありがとう』と言い、きついことや嫌な思いをする言葉をかけられたら、にこっと笑ってその場を去ればいい。言葉はもの凄い力を持っているんだよ。それが、言霊。

 河田さんのことはミシマガジンを通してしか知らないけれど、彼女がこれから出版する雑誌が楽しみ。

 

さらに、毎日更新されている『今日の一冊』3月20日版
よしもとばななさんの『ごはんのことばかり 100話とちょっと』。
“ごはん”という文字には、過剰に反応気味なのだ。
しかも、著者は よしもとばななさん。
文庫本版があるし、これは買わねば。

Amazon商品紹介じゃなく、ほかのオンライン書店へのリンクも表示するアフィリエイトツールを使おうと思いつつも、今日はまだ便利ツールを使ってしまう。