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ブログ「ココチノ」管理人の読書ブログ

幻滅と別れ話だけで終わらないライフストーリーの紡ぎ方

幻滅と別れ話だけで終わらない ライフストーリーの紡ぎ方

幻滅と別れ話だけで終わらない ライフストーリーの紡ぎ方

 

図書館で借りました。
よしもとばなな」さんの名前に惹かれて。
ばななさんの対談物読んでも、その言葉に直接ピンと来ないことが多いのだけど、惹かれるのです。
今回も、わたしには難しかったです。


きたやまおさむ」さんが、ザ・フォーク・クルセダーズの人だってことは名前からそうかなぁと思いましたが、それだけ。世代がちょっと違うからかな。
ばななさん、ファンなんだぁ...と思いながら、読んでました。
きたやまさんの講演と、それにまつわるお二人の対談をまとめた本。

 

思わずノートに書き写してしまったのが、こちら。

きたやまさんの「普通って、どこ行ったら教えてくれるのか。普通ってどこから学ぶのか。」に対して、
ばななさんの答えが「町と自然と身体から」「見聞を広めるしかない」。
そして、「普通って、ものすごい成熟した感覚」という、きたやまさんの言葉。

普通”って、よく分からなくて、苦しんだなぁと思い出しました。
年を重ねると、そういうよく分からない苦しみが薄くなるみたいに、最近感じます。

 

あと、「再生する自然」「切実さ」「人生を生き残ってきた」という言葉が印象に残りました。

切実さ”について、きたやまさんが「前にある障害を抱え込んで、そして、それをなんとかするべくして生まれてきているという切実さと今、おっしゃったようなところが、何かその人らしさ」と言い、ばななさんは「その人にとって切実じゃないと、ほかの人の切実さにひびかない」と続けていました。

 

「人生を生き残ってきた」という表現は、先日読んだ『女子をこじらせて』でも同じような言葉を目にしました。
みんな、苦しみを抱えながら、生き残ってきているのだね。