ココチノの本棚

ブログ「ココチノ」管理人の読書ブログ

あの人はなぜ、お金に好かれるのか?

あの人はなぜ、お金に好かれるのか?

あの人はなぜ、お金に好かれるのか?

 

人生も後半らしいのに、いまだに生きづらい...息苦しい感じがいつもあります。
「本当にやりたいこと」や「夢」は、どこかに忘れてきてしまったようで、
考えようとしても、思い出そうとしても、浮かびません。
ちょっと頭で考えたくらいでは、具体的なイメージができません。

どうやったら、忘れている「本心」が分かるのかしら?
そういうカウンセラーやワークがあるはず、と検索しヒットした一人が、秦由佳さん。
まずは著書を読んでみようと、取り寄せました。

 

こういう本では、言っていることはだいたい同じ。

自分を好きになれば、やりたいことは叶うし、お金の問題もなくなる。

 

たぶん、それって本当なんだろうなぁと思うのです。
こういう自己啓発関連やスピリチュアルな本をよく読んでいるせいかしら。
ただ、そういう説明が、わたしにはしっくり入ってきます。

しっくり来るし、頭では書いてあることが分かるのだけれど、実践できない。
「イメージできない」というのが正しいかも。
だから、問題も解決しない。
それが悩みでした。
だから、同じような本をたくさん読んでしまうんですね。

 

わたしにとっては、秦さんの文章はとても気持ちよかったです。
あ、これなら、また読み返せそうと思いました。

読んでいて、肩の力がフッと抜ける気がしたのは、“自分の良いところにも悪いところにも価値があるのだ”ということ。
自分をジャッジしないということ。

なるべく他人のことはジャッジしないように...と努めていましたが、自分には批評の目を向けていたことに気づかされました。
実のところ、他人を批評しないように努めていても、それは頭で考えてるだけで、心の中にはシコリがありしました。
「でも、本当は...なのに」と。
自分自身は認めていないから、ひがんでいたんだと思います。


秦さんの文章は、立ち位置や文体から感じる距離感が、ちょうどよかったという感じ。
苦手なタイプの文章だと、書いてあることも、少し疑ってしまうのです。
ちょっと熱かったり、「距離、近っ」ていうのは苦手です。

とはいえ、苦手な感じがしても、気になれば読んでみます。
そして、「気づき」があることも多いです。
また、それが一般的に「受ける」形であることを知ることもできます。

ストンと自分の腑に落ちる文章を書く人に出合えたことは、ラッキーです。

自然栽培

自然栽培 vol.1

自然栽培 vol.1

 

『自然栽培』1号から6号をチャリティーバザーで手放すことにしました。
興味を持ってくれる人がいるといいけど。

6号までに載っていて気になったサイトをメモ。

 

八ヶ岳南麓ファーム

「伝わる」印刷物の基本ルール

「伝わる」印刷物の基本ルール: 作り方・発注の仕方がよくわかる

「伝わる」印刷物の基本ルール: 作り方・発注の仕方がよくわかる

 

ほとんど読まないまま返却しそうなんだけど、
地元の図書館にあることの記憶に、記録。

街場の戦争論

街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)

街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)

 

ちょっと物騒な感じのタイトルだけれど、著者の「街場の...」シリーズの一冊。
昨年春に2/3ほど読んでいて、先日再開し読了しました。
わたしにとっては難しい話題・表現もあるのだけれど、面白い本でした。

 

前半は政治の話が多かった記憶がありますが、後半は帯にある通り「想像力の使い方」の話。
「少しだけあとがき」の項を読んだら、端的に書いてありました。

この本に副題をつけるとしたら、たぶん「想像力の使い方」というものになるのではないかと思います。論じられているトピックは政治のことや経済のことや組織論のことですけれど、読み返してみると、どの論件についても、僕が訴えているのは、「想像力を広く深く使う」ということでした。当面する問題に取り組むとき、僕がよく採用するのは、「まったく違う文脈の中で眺める」というやり方です。

(中略)

「僕が見ているようにみんなも見るべきだ」というようなことは求めておりません。ですから、「そんなものが見えるはずはない。オレには見えない」と言われても「そうですか」としかお答えのしようがない。ただ、「僕にはそう見えた」というだけの話です。でも、僕は「こんなふうに見えた」ことで、少し息がつけた。窒息感から解放された。そのときの「ほっとした感じ」を読者のみなさんにも経験してほしいと思います。

 

内田さんは、合気道の道場「凱風館」を主宰していらっしゃいます。 
そういう情報のせいか、読んでいて、“身体からの言葉”というのをイメージしました。

 

この本に関心を持ったのは、政治の状況もあります。
この本が発売されたのは2014年秋ですが、今も続いている“みんな同じ方向を向かされようとしている”感。
平和を理念としつつ、戦争や紛争に近づこうとしているように見える状況。

その理由について、内田さんは“経済成長です”と書いてます。
あ、やっぱり。
それで得する人はごく一部なのに、なぜ支持されてしまうのか。
それに乗っかれば、なんとなく自分も得するように感じるからなのかしら。
というか、損したくない感じ?

理解できないのは、自分が少数派だからなのかしら。

今までにない職業をつくる

今までにない職業をつくる

今までにない職業をつくる

 

昨年手に入れていたのに、ようやく読み始めました。
そしたら、どんどん進みます。

「武術研究者」の視点・経験からの意見・捉え方が新鮮です。

 

食生活に関して、“発芽した生玄米と生野菜だけで過ごしたいという欲求”があるが実践できない理由の一つに、“感覚が鋭くなりすぎる”がありました。

感覚が鋭くなりすぎて、町で遭遇する日常の些細な一コマに、いちいち心が大きく反応してしまうことです。母親が子どもをきつく叱っているのをちょっと見ただけで、三十分ぐらい胸が疼くような痛みが残り、とても街中では日常生活を送れなくなってしまうのです。

全くの他人なのに、共感しすぎて気が滅入る、体調が悪くなることありました。
「気にし過ぎ」「過剰反応なんだよ」って家族に云われていたけれど、食べ物の影響もあるのかも、という視点をもらいました。
自然栽培や自然農法の食物ではないけれど、多くを家族が作った作物・知っている人が作った作物で育ってきました。
それが、感覚を鋭くさせてくれたのかもしれません。
体調が悪い当時は、苦しかっただけですが、そういう視点があるということで、転換がありました。

 

炭素循環農法」という農法にも興味を持ちました。
微生物との共生によって行なう”という視点に惹かれました。
なんか、このところ「菌」が気になるのです。

「虫によく食べられるような野菜は窒素分過剰な、人間で言えば糖尿病にかかっているような野菜なのだ」という捉え方に、なるほど!
“栄養の摂り過ぎが害になる”というのも、土地も人も同じだよなぁと共感します。

すぐに実践するわけではないですが、心に留めておきます。

 

1年近く棚に並べていたこの本、表紙が強烈だよなぁと思っていました。
よく見たら、『へろへろ』と同じく、モンドくんのイラストでした。 
納得。

へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

 

 

『今までにない職業をつくる』を読んで、体を通して感じたり、考えたりすることへの関心が強くなりました。
文中に登場した気になる方々のサイトへのリンクを張ります。

 

 

那覇の市場で古本屋

ここのところ、古本市など本のイベントに参加する機会が重なりました。
そして、本屋さんが登場する雑誌を読んだり、図書館ではふと書店員さんが書いた本を借りたり。
何十年かぶりに、本屋さんへの憧れが再燃。

ネットで「古本屋」をキーワードに探しているうちに見つけたのが、この本。
沖縄の出版社だし、図書館には無いかなぁと思いつつも探してみたら、ありました!
合併し、分室があるお陰。

えぇーーっ、こんな感じで、古本屋さんを開業しちゃうものなの?
トントン拍子とはいえないものの、流れの中でふわーっと。


登場する本の中で気になったのは、『読んでいない本について堂々と語る方法』。
だって、困りますよね、たくさんの本を並べていても、全部読んでるわけじゃないだろうから。

そして、気になったのは「珈琲屋台 ひばり屋」。
ひばり屋のブログを見て、金沢に来ることもあると知りました。
沖縄よりは近い!
一度、お会いして、そのコーヒーを飲みたいです。

と、最後は本ではなく、コーヒーで終わり。

スペクテイター「コペ転」

スペクテイター〈36号〉 コペ転

スペクテイター〈36号〉 コペ転

 

今まで知らなかった雑誌ですが、京都の書店 誠光社堀部篤史さんのインタビューが載っていることを知り、手に取りました。

すてきな表紙イラストは、武藤良子さん。

 

本のまわりの方たちも多く登場していて、面白い雑誌でした。

古書店 マニタ書房さん、金沢のひとり出版社 亀鳴屋(かめなくや)さんのお話。
漫画家 古泉智浩さんの「里親になった理由」。

そうか、そういう生き方があるんだー!と。
登場する7人、すべての方がそんな感じ。
それだから、「コペ転」「コペルニクス的転回」!
まー、濃いーです。

 

『スペクテイター』のサイトで、“補稿「コペ転をめぐる対談」公開”が公開されていました。

『スペクテイター』そのものにも惹かれました。
今度、バックナンバー常備店へ行ってきます。