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ブログ「ココチノ」管理人の読書ブログ

自然療法が「体」を変える

自然療法が「体」を変える―免疫力が増幅する“クスリを使わない”医学

自然療法が「体」を変える―免疫力が増幅する“クスリを使わない”医学

 

東城百合子さんの本を読んでみたいなぁと思いながら、数年経ってました。
先日、図書館で見つけて、『家庭で出来る自然療法』と共に借りてきました。

今は特に大きな悩みはありません。
そのせいか、心に響いたのは、自然とのかかわりについての文章でした。
返却前に、メモ。

「自然療法」は自然にかえる道を学ぶためのものであって、病気治しが主目的ではありません。

自然療法的な考え方をすれば、病気は不幸ではなく、むしろ不自然な生活や生き方に気づかせてくれたのだから、幸せを育てるための、またとないチャンスなのです。

病から解放されるには、“病の原因が自分自身にある”と素直に認めることです。

人生もまたこれと同じで、お金も物も大切と、にぎりしめるのでなく、力も汗も知恵も親切も出しきる。つまり、自分ばかり大切にせず、解放することです。

まずは、自分の姿に素直にうなずくことが大切です。責任を何かに押しつけてごまかすのではなく、認めることです。

文庫化されていますし、ほかにも気になる著書が文庫化されているので、あわせて手元に置いておこうと思います。

 

自然療法が「体」を変える (知的生きかた文庫)

自然療法が「体」を変える (知的生きかた文庫)

 

 

 

里山資本主義

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

 

気になっていた本をようやく読みました。
付箋をたくさん付けて、読み終えた後、その場所を再び読み直し。
気になるのは「ロケットストーブ」や、楽しむ人たちの視点です。
それらは、ノートに書き写しました。

ここに引用するのは、最終総括の章で、藻谷さんが書かれていた部分です。

人間の価値は、誰かに「あなたはかけがけのない人だ」と言ってもらえるかどうかで決まる。人との絆を回復することで、そして自分を生かしてくれる自然の恵みとのつながりを回復することで、ようやく「自分は自分でいいんだ、かけがえのない自分なんだ」ということを実感できる。そのとき初めて人は、心の底から子どもが欲しいと思うようになる。自分にも子どもがいていいのだと思えるようになる。なぜなら子どもは、自分と同様に、そこにいるだけでかけがえのない存在だからだ。この自分の幸せを、生きている幸せを、子どもにも味わって欲しいと心の底から思うとき、ようやく人は子どもを持つ一歩が踏み出せる。

あぁ、なるほどね、と感じました。
割と納得。

だけど、「かけがけのない人だ」と言われなくても、「かけがえのない人」です。

 

透明の棋士

透明の棋士 (コーヒーと一冊)

透明の棋士 (コーヒーと一冊)

 

将棋のことは、ほとんど分かりません。
文中にある専門用語や棋士の名前も、分からないことばかり。
顔と名前が一致するのは、羽生さんと里見香奈さん。
しかも、ニュースで観た記憶のみ。

そんな浅い知識でも、その人としての魅力にグイグイ引き込まれます。
登場する棋士の方々の無垢さ、真っ直ぐさに痺れます。

どうして、そこまで?
どうして、そんなに?
厳しさと優しさに、圧倒されました。

将棋を覚えられたら、少しは近づけるでしょうか。
機会があったら、“○○戦”というのを会場で観てみたいです。

彼らの姿を文章に残してくれた著者に感謝です。

 

この本は、ミシマ社のウェブマガジン『みんなのミシマガジン』に連載されている「いささか私的すぎる取材後記」が単行本化されたものです。

文章は、ウェブマガジンでも、紙版でも読んでいました。

しかし、あらたなエピソードが加えられ、編集され、さらに魅力が増しています。
一冊の本として読む面白さを感じました。

自分をちゃんと好きになる

PHPスペシャル 2015年 11 月号 [雑誌]

PHPスペシャル 2015年 11 月号 [雑誌]

 

自分をちゃんと好きになる」が特集の雑誌を買いました。
自己肯定感が低いなぁと自覚してから、気になった本にはなるべく手を延ばしてます。
穂村弘さんの連載があるのも、選ぶ理由の一つ。

特集の中で一番心に響いたのは、辻信一さんのことばでした。

自然界の生き物は、どんな生き物も「いのち」があるだけで意味があるのです。どの生き物も揺るぎなく、誰も迷ったりせず、自分の「生」を生ききるのです。自然界から乖離してしまった人間だけが、生きているだけでは不足だと感じます。

「私はこういう人だから」というふうに、「私」だけに限定すれば、そこで止まってしまうでしょう。しかし、自分はつながりの中の一部だと思えば、可能性は無限大です。

 

こういうシンプルなことばすら、入ってこない時があります。

すべて自己肯定感の低さのせいではないと思いますが、“でも、この人は特別な人だから”“この人と違って、わたしなんてどうせ上手くいかない”という思いに囚われがち。

自己肯定感を上げるのに予想外に役立ったと感じているのが、『2週間でお金の悩みがゼロになる魔法のレッスン』の中にあったことばの実践でした。

私は私のことが大好きです。
私は私のお財布が大好きです(お財布を胸に抱いて言う)。
私はお金が大好きです。 

誰に聞かれてるわけでもないのに、最初は声が出ませんでした。
口に出すのが恥ずかしいのです。
しかし、毎日やってると、声が出るようになりました。
すると、その気になります。(元々、その気になりやすい性質なのかもしれません)
わたし自身に言ってるだけですが、「大好きです」は嬉しいものなのでした。

原因や解決策を探すのではなく、囚われず、自分が出来ることだけすればいいのかなと感じています。

一〇三歳になってわかったこと

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

 

ワクワクすることばに、たくさん出合えました。
安心させてくれる、ハッと気づかせてくれる、ことばたち。

人は自然の産物です。自然のなかの生き物の一種です。 

自分も自然の中の一つだと感じられ、安心しました。
自明のことですが、なんとなく“人間だから○○しなければならない”と考えがち。
いや、それって考えてる訳でもない気がします。
他人のモノサシで計っているだけなのかも。

夢中になれるものが
見つかれば、
人は生きていて救われる。

頭で納得しよう、割り切ろうとするのは思い上がり。

夢中になれる...『誰もいない場所を探している』を読んで「好きなものを全力で好きと言いたい」に反応したことにも通じる、今のわたしに響くことばでした。

 

そして、お金の使い方・時間の使い方についてのことば。

無駄にこそ、次のなにかが兆しています。用を足しているときは、目的を遂行することに気をとられていますから、兆しには気がつかないものです。
無駄はとても大事です。無駄が多くならなければ、だめです。

すてきな先輩がいることで、“恐れ”が少しずつ小さくなっています。

ちゃぶ台

ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 「移住×仕事」号

ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 「移住×仕事」号

 

“一冊入魂”のミシマ社が雑誌を作りました。
ウェブマガジン「みんなのミシマガジン」のサポーター向け非売品はありました。
わたしもサポーターになっています。

しかし、市販用雑誌は初めてです。
「みんなのミシマガジン」サポーターでもあるし、他にも買いたい本があるし...と購入を悩んでいましたが、ある日、ネット通販でポチっ。

届いた『ちゃぶ台』は、見た目も中身も期待以上でした。

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誰もいない場所を探している

誰もいない場所を探している

誰もいない場所を探している

 

徳島県にあるコーヒー屋 アアルトコーヒー 庄野雄治さんの本。

庄野さんのブログを読むようになって、2年くらいです。
Twitterをフォローしていて、気になるタイトルの時にクリック。
この本の発売もTwitterで知りました。

一番好きなのは、「好きなものを全力で好きと言いたい」という文章。
今年、さまざまな場面で強く感じたことが“好きなものを好きと言える強さ”みたいなこと。

庄野さんのブログでいいなぁと思った文章が、推敲されて、すっきり潔いものとなって載っていた感じがします。

色々こじらせているわたしは、“好きなものを好きと言う”のが難しいです。
本当に好き?って、自分を疑ってしまう癖がついています。
しかし、選んではいる...“好きなものを好きと言う”人たちと一緒にいたら、言えていないだけで、自分もちゃんと持っているんだなぁと感じました。

 

一つの文章は、2ページから3ページ。
ふと開いて文章を読むのに、ちょうどいい長さです。
大橋いちおさんのアートワーク、厚み1センチほどの厚さと気軽に開ける装幀もよく、お値段は 900円(税別)とお財布にもやさしい本なのであります。