透明の棋士
将棋のことは、ほとんど分かりません。
文中にある専門用語や棋士の名前も、分からないことばかり。
顔と名前が一致するのは、羽生さんと里見香奈さん。
しかも、ニュースで観た記憶のみ。
そんな浅い知識でも、その人としての魅力にグイグイ引き込まれます。
登場する棋士の方々の無垢さ、真っ直ぐさに痺れます。
どうして、そこまで?
どうして、そんなに?
厳しさと優しさに、圧倒されました。
将棋を覚えられたら、少しは近づけるでしょうか。
機会があったら、“○○戦”というのを会場で観てみたいです。
彼らの姿を文章に残してくれた著者に感謝です。
この本は、ミシマ社のウェブマガジン『みんなのミシマガジン』に連載されている「いささか私的すぎる取材後記」が単行本化されたものです。
文章は、ウェブマガジンでも、紙版でも読んでいました。
しかし、あらたなエピソードが加えられ、編集され、さらに魅力が増しています。
一冊の本として読む面白さを感じました。
自分をちゃんと好きになる
「自分をちゃんと好きになる」が特集の雑誌を買いました。
自己肯定感が低いなぁと自覚してから、気になった本にはなるべく手を延ばしてます。
穂村弘さんの連載があるのも、選ぶ理由の一つ。
特集の中で一番心に響いたのは、辻信一さんのことばでした。
自然界の生き物は、どんな生き物も「いのち」があるだけで意味があるのです。どの生き物も揺るぎなく、誰も迷ったりせず、自分の「生」を生ききるのです。自然界から乖離してしまった人間だけが、生きているだけでは不足だと感じます。
「私はこういう人だから」というふうに、「私」だけに限定すれば、そこで止まってしまうでしょう。しかし、自分はつながりの中の一部だと思えば、可能性は無限大です。
こういうシンプルなことばすら、入ってこない時があります。
すべて自己肯定感の低さのせいではないと思いますが、“でも、この人は特別な人だから”“この人と違って、わたしなんてどうせ上手くいかない”という思いに囚われがち。
自己肯定感を上げるのに予想外に役立ったと感じているのが、『2週間でお金の悩みがゼロになる魔法のレッスン』の中にあったことばの実践でした。
私は私のことが大好きです。
私は私のお財布が大好きです(お財布を胸に抱いて言う)。
私はお金が大好きです。
誰に聞かれてるわけでもないのに、最初は声が出ませんでした。
口に出すのが恥ずかしいのです。
しかし、毎日やってると、声が出るようになりました。
すると、その気になります。(元々、その気になりやすい性質なのかもしれません)
わたし自身に言ってるだけですが、「大好きです」は嬉しいものなのでした。
原因や解決策を探すのではなく、囚われず、自分が出来ることだけすればいいのかなと感じています。
一〇三歳になってわかったこと
ワクワクすることばに、たくさん出合えました。
安心させてくれる、ハッと気づかせてくれる、ことばたち。
人は自然の産物です。自然のなかの生き物の一種です。
自分も自然の中の一つだと感じられ、安心しました。
自明のことですが、なんとなく“人間だから○○しなければならない”と考えがち。
いや、それって考えてる訳でもない気がします。
他人のモノサシで計っているだけなのかも。
夢中になれるものが
見つかれば、
人は生きていて救われる。頭で納得しよう、割り切ろうとするのは思い上がり。
夢中になれる...『誰もいない場所を探している』を読んで「好きなものを全力で好きと言いたい」に反応したことにも通じる、今のわたしに響くことばでした。
そして、お金の使い方・時間の使い方についてのことば。
無駄にこそ、次のなにかが兆しています。用を足しているときは、目的を遂行することに気をとられていますから、兆しには気がつかないものです。
無駄はとても大事です。無駄が多くならなければ、だめです。
すてきな先輩がいることで、“恐れ”が少しずつ小さくなっています。
ちゃぶ台
“一冊入魂”のミシマ社が雑誌を作りました。
ウェブマガジン「みんなのミシマガジン」のサポーター向け非売品はありました。
わたしもサポーターになっています。
しかし、市販用雑誌は初めてです。
「みんなのミシマガジン」サポーターでもあるし、他にも買いたい本があるし...と購入を悩んでいましたが、ある日、ネット通販でポチっ。
届いた『ちゃぶ台』は、見た目も中身も期待以上でした。
続きを読む誰もいない場所を探している
徳島県にあるコーヒー屋 アアルトコーヒー 庄野雄治さんの本。
庄野さんのブログを読むようになって、2年くらいです。
Twitterをフォローしていて、気になるタイトルの時にクリック。
この本の発売もTwitterで知りました。
一番好きなのは、「好きなものを全力で好きと言いたい」という文章。
今年、さまざまな場面で強く感じたことが“好きなものを好きと言える強さ”みたいなこと。
庄野さんのブログでいいなぁと思った文章が、推敲されて、すっきり潔いものとなって載っていた感じがします。
色々こじらせているわたしは、“好きなものを好きと言う”のが難しいです。
本当に好き?って、自分を疑ってしまう癖がついています。
しかし、選んではいる...“好きなものを好きと言う”人たちと一緒にいたら、言えていないだけで、自分もちゃんと持っているんだなぁと感じました。
一つの文章は、2ページから3ページ。
ふと開いて文章を読むのに、ちょうどいい長さです。
大橋いちおさんのアートワーク、厚み1センチほどの厚さと気軽に開ける装幀もよく、お値段は 900円(税別)とお財布にもやさしい本なのであります。
あたしとあなた
とてもうつくしい詩集です。
谷川俊太郎さんのことばに触れられる、
そんな感じがします。
名久井直子さんの装丁が、とてもすてき。
ちょっと官能的ですらある、と思います。
10年くらい前だろうか、
イベントで谷川俊太郎さんが朗読する姿を見て、
一目惚れしました。
彼の声にも惚れました。
谷川俊太郎さんのエッセイも好きだけど、
もっと彼の詩を読もうと思います。
独り、声を出して読んでいます。
キュンと響く詩に、指先で触れられている、
その体験にワクワクします。
人生が一瞬で好転する「ダメな自分」とサヨナラする本
人生が一瞬で好転する 「ダメな自分」とサヨナラする本 あなたの魅力が輝き出すヒーリングCD付
- 作者: ウィリアム・レーネン,伊藤仁彦,磯崎ひとみ
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2012/06/23
- メディア: 単行本
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なんですかねー、
『2週間でお金の悩みがゼロになる魔法のレッスン』に続いて買った本がこれです。
付録のヒーリングCDに興味あったんです。
頭を空っぽにできる音が欲しいなぁと思いまして。
ただいま、「最高の自分に変わる! 21日間プログラム」取り組み中。
ひらめきで始めたことは、とにかく続けてみることにしています。
「ダメな自分」との戦いです。
くじけやすい自分を改めて感じて、くじけないよう励ましています。
新しい習慣づけをしているのです。