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ブログ「ココチノ」管理人の読書ブログ

透明の棋士

透明の棋士 (コーヒーと一冊)

透明の棋士 (コーヒーと一冊)

 

将棋のことは、ほとんど分かりません。
文中にある専門用語や棋士の名前も、分からないことばかり。
顔と名前が一致するのは、羽生さんと里見香奈さん。
しかも、ニュースで観た記憶のみ。

そんな浅い知識でも、その人としての魅力にグイグイ引き込まれます。
登場する棋士の方々の無垢さ、真っ直ぐさに痺れます。

どうして、そこまで?
どうして、そんなに?
厳しさと優しさに、圧倒されました。

将棋を覚えられたら、少しは近づけるでしょうか。
機会があったら、“○○戦”というのを会場で観てみたいです。

彼らの姿を文章に残してくれた著者に感謝です。

 

この本は、ミシマ社のウェブマガジン『みんなのミシマガジン』に連載されている「いささか私的すぎる取材後記」が単行本化されたものです。

文章は、ウェブマガジンでも、紙版でも読んでいました。

しかし、あらたなエピソードが加えられ、編集され、さらに魅力が増しています。
一冊の本として読む面白さを感じました。

自分をちゃんと好きになる

PHPスペシャル 2015年 11 月号 [雑誌]

PHPスペシャル 2015年 11 月号 [雑誌]

 

自分をちゃんと好きになる」が特集の雑誌を買いました。
自己肯定感が低いなぁと自覚してから、気になった本にはなるべく手を延ばしてます。
穂村弘さんの連載があるのも、選ぶ理由の一つ。

特集の中で一番心に響いたのは、辻信一さんのことばでした。

自然界の生き物は、どんな生き物も「いのち」があるだけで意味があるのです。どの生き物も揺るぎなく、誰も迷ったりせず、自分の「生」を生ききるのです。自然界から乖離してしまった人間だけが、生きているだけでは不足だと感じます。

「私はこういう人だから」というふうに、「私」だけに限定すれば、そこで止まってしまうでしょう。しかし、自分はつながりの中の一部だと思えば、可能性は無限大です。

 

こういうシンプルなことばすら、入ってこない時があります。

すべて自己肯定感の低さのせいではないと思いますが、“でも、この人は特別な人だから”“この人と違って、わたしなんてどうせ上手くいかない”という思いに囚われがち。

自己肯定感を上げるのに予想外に役立ったと感じているのが、『2週間でお金の悩みがゼロになる魔法のレッスン』の中にあったことばの実践でした。

私は私のことが大好きです。
私は私のお財布が大好きです(お財布を胸に抱いて言う)。
私はお金が大好きです。 

誰に聞かれてるわけでもないのに、最初は声が出ませんでした。
口に出すのが恥ずかしいのです。
しかし、毎日やってると、声が出るようになりました。
すると、その気になります。(元々、その気になりやすい性質なのかもしれません)
わたし自身に言ってるだけですが、「大好きです」は嬉しいものなのでした。

原因や解決策を探すのではなく、囚われず、自分が出来ることだけすればいいのかなと感じています。

一〇三歳になってわかったこと

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

 

ワクワクすることばに、たくさん出合えました。
安心させてくれる、ハッと気づかせてくれる、ことばたち。

人は自然の産物です。自然のなかの生き物の一種です。 

自分も自然の中の一つだと感じられ、安心しました。
自明のことですが、なんとなく“人間だから○○しなければならない”と考えがち。
いや、それって考えてる訳でもない気がします。
他人のモノサシで計っているだけなのかも。

夢中になれるものが
見つかれば、
人は生きていて救われる。

頭で納得しよう、割り切ろうとするのは思い上がり。

夢中になれる...『誰もいない場所を探している』を読んで「好きなものを全力で好きと言いたい」に反応したことにも通じる、今のわたしに響くことばでした。

 

そして、お金の使い方・時間の使い方についてのことば。

無駄にこそ、次のなにかが兆しています。用を足しているときは、目的を遂行することに気をとられていますから、兆しには気がつかないものです。
無駄はとても大事です。無駄が多くならなければ、だめです。

すてきな先輩がいることで、“恐れ”が少しずつ小さくなっています。

ちゃぶ台

ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 「移住×仕事」号

ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 「移住×仕事」号

 

“一冊入魂”のミシマ社が雑誌を作りました。
ウェブマガジン「みんなのミシマガジン」のサポーター向け非売品はありました。
わたしもサポーターになっています。

しかし、市販用雑誌は初めてです。
「みんなのミシマガジン」サポーターでもあるし、他にも買いたい本があるし...と購入を悩んでいましたが、ある日、ネット通販でポチっ。

届いた『ちゃぶ台』は、見た目も中身も期待以上でした。

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誰もいない場所を探している

誰もいない場所を探している

誰もいない場所を探している

 

徳島県にあるコーヒー屋 アアルトコーヒー 庄野雄治さんの本。

庄野さんのブログを読むようになって、2年くらいです。
Twitterをフォローしていて、気になるタイトルの時にクリック。
この本の発売もTwitterで知りました。

一番好きなのは、「好きなものを全力で好きと言いたい」という文章。
今年、さまざまな場面で強く感じたことが“好きなものを好きと言える強さ”みたいなこと。

庄野さんのブログでいいなぁと思った文章が、推敲されて、すっきり潔いものとなって載っていた感じがします。

色々こじらせているわたしは、“好きなものを好きと言う”のが難しいです。
本当に好き?って、自分を疑ってしまう癖がついています。
しかし、選んではいる...“好きなものを好きと言う”人たちと一緒にいたら、言えていないだけで、自分もちゃんと持っているんだなぁと感じました。

 

一つの文章は、2ページから3ページ。
ふと開いて文章を読むのに、ちょうどいい長さです。
大橋いちおさんのアートワーク、厚み1センチほどの厚さと気軽に開ける装幀もよく、お値段は 900円(税別)とお財布にもやさしい本なのであります。

あたしとあなた

あたしとあなた

あたしとあなた

 

とてもうつくしい詩集です。

谷川俊太郎さんのことばに触れられる、
そんな感じがします。

名久井直子さんの装丁が、とてもすてき。
ちょっと官能的ですらある、と思います。

10年くらい前だろうか、
イベントで谷川俊太郎さんが朗読する姿を見て、
一目惚れしました。
彼の声にも惚れました。

谷川俊太郎さんのエッセイも好きだけど、
もっと彼の詩を読もうと思います。
独り、声を出して読んでいます。

キュンと響く詩に、指先で触れられている、
その体験にワクワクします。

『あたしとあなた』の本文

人生が一瞬で好転する「ダメな自分」とサヨナラする本

人生が一瞬で好転する 「ダメな自分」とサヨナラする本  あなたの魅力が輝き出すヒーリングCD付

人生が一瞬で好転する 「ダメな自分」とサヨナラする本 あなたの魅力が輝き出すヒーリングCD付

 

なんですかねー、
2週間でお金の悩みがゼロになる魔法のレッスン』に続いて買った本がこれです。

付録のヒーリングCDに興味あったんです。
頭を空っぽにできる音が欲しいなぁと思いまして。

ただいま、「最高の自分に変わる! 21日間プログラム」取り組み中。
ひらめきで始めたことは、とにかく続けてみることにしています。

「ダメな自分」との戦いです。
くじけやすい自分を改めて感じて、くじけないよう励ましています。
新しい習慣づけをしているのです。