知ろうとすること
テレビ、新聞やネットで流れてくる情報を自分で消化できずに、不安になる。
東日本大震災のときは、原発事故があって、尚更そうだった。
何が正しいのか、間違っているのか、過敏なのか、鈍感なのか。
その人の置かれている状況によっても違うんだろうと思う。
日々、さまざまな事柄を気にせずにはいられない方もいる。
その人のことを思うのも大切だけど、
それに感情でだけ引きづられてしまうのはちょっと違う気がする。
この本を読んでいたら、当時の不安も思い出したりした。
何か出来ることはないかと、出来る範囲で募金したり、
ネットで出来るボランティアに参加したりしたけれど、
気持ちばかりが焦って、実際に動くことは出来なかった。
中越地震を思い出して、ちょっと苦しくもなった。
二ヶ月以上前に読んだ際に付箋で印してたのは、次の箇所だった。
震災や原発事故とはズレたところだ。
全体を通して、その「姿勢」は感じた。
糸井さん : 勉強して知識を仕入れても、実際のところは、数字やデータじゃなくて「印象」で覚えちゃう。
早野さん : 我々の体には、138億年前の水素が入ってる。それから、13億年前にできたカリウムも入ってる。
糸井さんのあとがき :
こころのありようっていうか、「姿勢」って、ことばになってないけれど、いちばん多くを語ってくれるもんなんだなぁ、と。
ヒップな生活革命
アメリカで起こっているという、変革の波。
気になったのは、食に関する記述だ。
「無駄を出さない、責任ある食べ方」は、人の本来の在り方なんだろうと思う。
アリス・ウォータースが云った「食べ物が安かったら、誰かがどこかで損をしているということなのです」が響いた。
「自分になるべく近い場所で作られるものを応援する、自分のお金を自分が属するコミュニティの中で使うことに、プラスアルファの価値を求める考え方」に共感。
そういう動きは、身近にも感じる。
広がって行くといいな。
かといって、高価なものは躊躇してしまうが、出来るところから。
考えて行動するってことだ。
文中にあったように「何もかもが完璧である必要はない」から。
センスは知識からはじまる
『アイデアの接着剤 』を読んで、さらに水野さんの本を読みたくなり、買った本。
で、センスとは?
「センスのよさ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。
これが、水野さんのセンスについての定義。
「誰が、どんなときに、どんな場所で使うのか」、対象物を具体的に思い浮かべることは、センスを最適化するためにもっとも必要な三原則と覚えておきましょう。
マーケティング用語でいう「ペルソナ」で、リアリティをもってイメージできるようになるために「雑誌」が効果的とあった。
そうなんだよ、そうそう!と力を得た気分。
気になって付箋していた箇所は、センスというより、商品のアウトプットに関する記述のところが多かった。
センスに関しては、↓ここかな。上の引用とも、太字で書かれている部分。
センスを磨くには知識が必要ですが、知識を吸収し自分のものとしていくには、感受性と好奇心が必要なのです。
でも、なんとなく、まだ、わたしの頭ではモヤモヤしてた。
そしたら、なんとなく一緒に買った「企画」に関する本が、具体的で面白かった。
好きな人にモテる女になるたったひとつの魔法
いつもなら絶対手に取らないタイプのタイトルや見た目の本。
企画・編集の河田実紀さんのミシマガジンでの連載を読んでいたので、気になって買った。
中身は、わたしの好きな「自分への励まし」系メッセージが綴られていた。
ことばだけじゃなく、筋トレ・ストレッチやモノの紹介があるのが、慣れている本とは違った。
29の魔法のヒントが紹介されている。
「たったひとつの魔法」は、それらを通して近づける“生粋の自分で生きること”。
タイトルにある「好きな人」は、恋人やパートナーだけを指していない。
プロローグで、“家族や恋人、友人、同僚、上司や同僚など......あなたがこころから好きな人”と云っている。
表現は違うけれど、服部みれいさんの著書やホ・オポノポノ、そして『幸福なる人生 』からも感じたことと同じだと思った。
この1年、様々な形で、“本来の自分で生きる”というメッセージを受け取っている自分にもビックリ。
幸福なる人生
正月早々に胃腸風邪を引き、布団の中に居る時間が長くなった。
昨年末から、気持ちの落ち込みと波があって、「私って、だめだー」って気にもなった。
落ち込んだからこそ、出合えた。
使っている日記『SELF CLEANING DIARY2015 あたらしい自分になる手帖』に、お勧めの本として載っていたので、興味を持った。
もともと疑い深い性質なので、健康なときなら買わなかったと思う。
具合悪くても使える、ネット通販て便利だ。
講演テープを活字化したものなので、話しことばで、結構乱暴な物言いだ。
ちょっと苦手かも...と思ったけれど、他に何かする気にもならないし、眠るか読むかしていた。
そうしたら、「あ、わかる」「そうそう、それそれ」となっていった。
ぼんやりした頭で読んでいたから、再び読み直さないと、説明できる文章は無いのだけれど、読んだ記録として書いておく。
この本に書いてあった3つのことを毎日実践している。
- 布団に入るときに「お世話になります」と言う
- 鏡を使った信念強化法
- 臍下丹田に力を込めることを意識する
この本を読む前からやっている様々なことと繋がっていた。
このまま続けて行こう、と思えた。
そして、体調が戻ったら、あんなに落ち込んでいたのが嘘みたい。
やる気満々というわけではないけれど、静かな気持ち。
本当はちがうんだ日記
友人に勧められて、借りて読んだことはあるかもしれない。
雑誌に掲載されている文章は、読んだことある。
だから、わたしにとって「面白い」文章だということは知っていた。
やっと自分で買って読んだ、という感じ。
やっぱり、面白い。
いっぱい赤線を引いた。
言葉の使い方が、とても好き。
そして、「そうそう」と頷きたくなる、そして自嘲気味に口元が緩む文章なのだ。
引用しても、前後が分からなければ伝わらないと思うけど、いくつか転載してみる。
レベルがちがいすぎる。
うっかり八兵衛が風車の弥七になれないように、エレガントでないものは一生エレガントの世界にはいけないのか。
もっといいものに思われたいのだ。だが、もっといいものってなんだ。どうしたらそれになるんだろう。
間違えてはいけないと考えれば考えるほど、足は止まって、世界との距離は広がってゆく。
自分が愛されようという気持ちで全身がぱんぱんになっていて、相手の言動には異常に敏感。しかし、こちらから誰かに働きかけるということができないのだ。
躰(からだ)を包む硝子はそんな私を守っていたが、同時に世界に触れることを不可能にしていた。
自分に響いた箇所を読み直すと、自分があぶり出されていることに気づく。
必死に手足をバタバタ動かしているのに、思い切って足をついてみたら、全然進んでなかったような気分だ。
ただ、体の向きは変わっていて、見える景色がちょっと変わったようだ。
思うとおりに歩めばいいのよ
- 作者: ターシャテューダー,Tasha Tudor,Richard W. Brown,食野雅子,リチャード・W.ブラウン
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本
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一箱古本市で出合った本。
出品者が付けた紹介文には、
「だいたんに年を重ねた一のコトバ。」
「1日1日を楽しくさせてくれる言葉の魔法集。」
サブタイトルの通り、ターシャ・テューダーの言葉を集めた本。
彼女の暮らしぶりを写した写真と共に紹介されていて、すぐに読める、どこからも読める。
強いなぁ...。
遠くて、眩しすぎる。
“思う通りに”って、その“思う通り”が分からないよ...なんて迷っている私でも、励まされる言葉があった。
一部だけ抜き出すと、文脈から読むのと違う意図になってるかもしれないけれど、私に響いた言葉。
近道を探そうとしないこと。
価値のあるよいことはみんな、時間も手間もかかるものです。
楽しい毎日でしたけど、そこへ戻りたいとは思わないわ。
年を重ねることは、それよりもっと楽しいことですもの。
いつか庭を作りたくなったとき...の参考になるページにも付箋を貼った。