土の学校
無農薬・無肥料で栽培した「奇跡のリンゴ」で知られる、木村秋則さんが話した内容をノンフィクションライターの石川拓治さんがまとめたもの。
図書館で、装幀にも惹かれて借りました。
とても読みやすい本でした。
いちばん心に残ったのは、「自然は無駄なことはしないのです」という言葉。
今まで当たり前と思って、思い込んでいたものが、実は違う、違う面があるということに改めて気づかされました。
見方を変えると、全然違う!
最近、そういうことが多いです。
常識だと思っていたことが、ほんの20年とか数十年、そう百年も経ってない情報で、それも意図をもって思い込まれていたと気づきます。
広告って、そういうもんだとは思いますが、なんだかなぁ...。
同じ畑で同じ作物を毎年育てていると、作物の生育が悪くなって、収穫量ががた落ちすることを「連作障害」と云います。
それは当たり前のことだと思っていました。
お米にはそれが無いことも、日本の風土に合っているということなんだと思います。
木村さんは云っていました。
連作障害は、病気ではありません。土の中の微生物層が単一化しているために起きる現象に過ぎないのです。
現象や結果と、原因を混乱させていることが多いなぁと感じます。
そして、表面に現れていることだけを見て判断しちゃう癖がついているなぁとも。
返却前に、もう一度読み返します。
いつも素敵な人、いつまでも若い人
時間潰しに寄ったコンビニで購入しました。
服部みれいさんの文章が載っていたから、吸い寄せられるかのごとく。
みれいさんのことばが、自分への応援メッセージのように感じられます。
大好きな谷川俊太郎さんも載っていて、うれしいお買い物に。
そして、あさのあつこさんと小松エメルさんの対談の中で、ドキッとしたことばに出合いました。
あさのさんが話していた、ことば。
「書かなくていい理由」を自分に言い聞かせていましたね。子育てが忙しいからとか、もう家庭があるしとか、ほかに書く人がいっぱいいるんだから自分が書かなくてもいいじゃないとか。夢をあきらめるための理由を。
“ほかに才能がある人がいるから、自分がそれをしなくてもいい、いや、しない方がいい”っていうのが、「あ、それ、わたしのこと」って思いました。
夢をあきらめるために、自分にそう言い聞かせていただけなのかしら。
そう思う癖がついていて、あきらめた夢、思いついたヒラメキも忘れてしまいました。
この小さな雑誌を読んだことで、思い出したり、見つけられたりしたらいいなぁ。
これならできる!自然菜園
エアガーデナーで、自然栽培に興味ありますが、実践していません。
自家用のお米と野菜を作ってる母には、不審がられて、否定されてます。
少しずつ始めようと思ってますが、まずは知識から。
面白そうと図書館で借りてきたのが、これです。
「耕さず、草は抜き取らずに刈って敷いて、草の命を全うさせ、草と野菜を共に育てます」
ズボラなわたしに合ってるんじゃないかなぁと思うんです。
家庭菜園用で気軽な本なのかなぁと借りてきたのですが、しっかりギッチリ書かれています。
やばい...難しい...。
そこで、同じ著者の『育ちや味がどんどんよくなる自然菜園で野菜づくり』を買ってきました。
ちょうど、寄った本屋さんにあったのです。
『これならできる!自然菜園―耕さず草を生やして共育ち』のダイジェスト版という感じかしら。
カラー写真やイラストも多いです。
厚さは1/2です。
薄くて分かりやすいのを読んでいたら、厚い方の内容の濃さや面白さにも目覚めました。
やっぱり、読むことが好きなんです。
だけど、実践もしていきたい!
ひそかに、しずかに燃えてます。
今週のお題「最近おもしろかった本」で、思い浮かんだのがこの本でした。
その他、最近読んでいるのは、野草・薬草の本です。
今あるもの・ことを活かす、それもテーマです。
今年は、干し野菜や加工で、成りすぎて食べられない野菜を減らします。
食べると暮らしの健康の基本
2月8日に行った BOOK MARKETでのトークイベントに参加、『生きるための料理』と共に買ってきた。
同じくミルブックスから出ている『たべるクリニック』と、悩んだ。
文章短めで、イラストも有り、簡単に読めそうだったので、こちらを選ぶ。
あとから考えると、文章いっぱいの方が好きなのに。
『食べると暮らしの健康の基本』は縦書きなのだ。
縦書き・右開きの体裁の方が好きなのだ。
お昼ご飯がちょっと満足できない感じの日だったので、そんな風になった。
食事って大事と身にしみた。
内容は、知っていることも多かった。
より気になった部分をノートに書き写す。
梅で血液サラサラに
- ホルモンバランスの調整、内臓強化、殺菌・解毒作業など、さまざまな効果あり。
- たんぱく質、脂質、ミネラル、カルシウム、鉄分、リンなどが豊富。
- 梅のクエン酸には、疲労の原因になるといわれている乳酸を分解し、体外に排出する働きがある。(即効性あり)
- 梅醤番茶を腹痛・頭痛・貧血・生理痛などのときに飲むと、不思議とすぐに楽に。
安い食品には裏がある
- 遺伝子組み換え作物は、農薬作用のある品種・除草剤をまいても枯れない品種(特定の除草剤をまくと雑草だけが枯れる)・日持ちする品種。
- 直接食べなくても、遺伝子組み換えが行われているトウモロコシは、コーンシロップになり種々の加工食品や飲料に使われている。
- トウモロコシは、家畜の飼料にも大量に使われており、牛・豚・鶏の肉や牛乳を口にするのは、遺伝子組み換え作物を食べている可能性が高い。
- 遺伝子組み換え作物を飼料とした家畜の排泄物から有機肥料を作っている場合は、それらを使って農作物が栽培されていることになる。
どうしてそんなに安価で提供できるのか、そこには必ずそれなりの理由があります。
朝の手首足首マッサージ
- 体の末端まで血を巡らせるために効果的なのが、手首足首のマッサージ。
- 手首足首を右に20回、左に20回回すだけ。
- 朝一番のほか、寝る前にやると副交感神経の働きを活発にし、心地よく眠ることができる。
「排出(排毒)」と「判断」というキーワードが、わたしに残った。
知ろうとすること
テレビ、新聞やネットで流れてくる情報を自分で消化できずに、不安になる。
東日本大震災のときは、原発事故があって、尚更そうだった。
何が正しいのか、間違っているのか、過敏なのか、鈍感なのか。
その人の置かれている状況によっても違うんだろうと思う。
日々、さまざまな事柄を気にせずにはいられない方もいる。
その人のことを思うのも大切だけど、
それに感情でだけ引きづられてしまうのはちょっと違う気がする。
この本を読んでいたら、当時の不安も思い出したりした。
何か出来ることはないかと、出来る範囲で募金したり、
ネットで出来るボランティアに参加したりしたけれど、
気持ちばかりが焦って、実際に動くことは出来なかった。
中越地震を思い出して、ちょっと苦しくもなった。
二ヶ月以上前に読んだ際に付箋で印してたのは、次の箇所だった。
震災や原発事故とはズレたところだ。
全体を通して、その「姿勢」は感じた。
糸井さん : 勉強して知識を仕入れても、実際のところは、数字やデータじゃなくて「印象」で覚えちゃう。
早野さん : 我々の体には、138億年前の水素が入ってる。それから、13億年前にできたカリウムも入ってる。
糸井さんのあとがき :
こころのありようっていうか、「姿勢」って、ことばになってないけれど、いちばん多くを語ってくれるもんなんだなぁ、と。
ヒップな生活革命
アメリカで起こっているという、変革の波。
気になったのは、食に関する記述だ。
「無駄を出さない、責任ある食べ方」は、人の本来の在り方なんだろうと思う。
アリス・ウォータースが云った「食べ物が安かったら、誰かがどこかで損をしているということなのです」が響いた。
「自分になるべく近い場所で作られるものを応援する、自分のお金を自分が属するコミュニティの中で使うことに、プラスアルファの価値を求める考え方」に共感。
そういう動きは、身近にも感じる。
広がって行くといいな。
かといって、高価なものは躊躇してしまうが、出来るところから。
考えて行動するってことだ。
文中にあったように「何もかもが完璧である必要はない」から。
センスは知識からはじまる
『アイデアの接着剤 』を読んで、さらに水野さんの本を読みたくなり、買った本。
で、センスとは?
「センスのよさ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。
これが、水野さんのセンスについての定義。
「誰が、どんなときに、どんな場所で使うのか」、対象物を具体的に思い浮かべることは、センスを最適化するためにもっとも必要な三原則と覚えておきましょう。
マーケティング用語でいう「ペルソナ」で、リアリティをもってイメージできるようになるために「雑誌」が効果的とあった。
そうなんだよ、そうそう!と力を得た気分。
気になって付箋していた箇所は、センスというより、商品のアウトプットに関する記述のところが多かった。
センスに関しては、↓ここかな。上の引用とも、太字で書かれている部分。
センスを磨くには知識が必要ですが、知識を吸収し自分のものとしていくには、感受性と好奇心が必要なのです。
でも、なんとなく、まだ、わたしの頭ではモヤモヤしてた。
そしたら、なんとなく一緒に買った「企画」に関する本が、具体的で面白かった。